また繰り返す迷い道 振り返っても光はなくて
足で感じる大地の重み 肌で感じる夜の孤独
考えて 考えたって 取り戻せやしないんだ
遥か昔 夢の中に置き忘れた 明日への思いは
空を見上げれば雪 世界を白く染めあげて
照り返す光の明るさ 冷たくもある白の儚さ
眠くて 気がついたら 黒の空と白の雪
静寂の世界に 今すぐに飛び込みたいよ
希望を 欲望を 衝動を 埋め尽くして
どこまでも 広がり続ける白の世界
暖かい心を凍らせ 進む人を転ばせ
自分勝手に増え続ける白の国
抗えない 抗おうともしない
無限の圧力に戦うすべなどない
血の紅も 命の緑も 白がすべて
眠る人も 生まれる人も 白の洗礼
取り戻せない 決してつかみ取れない
この白が消える頃には 僕はすべて忘れてる
激しく燃え盛る炎 また誰かが痛がってるよ
月も太陽も人間も 見て見ぬ振りして通り過ぎてるよ
抱いて 離れて 人はその牙を現す
わかってる 生きること 何と虚しいことなのだろう
空を見上げれば雪 地球の空の気まぐれ
人はそれを見習って 空から落とす殺人剤
いつも いつだって どこかで誰かが泣いている
悪いけど 僕達は 慰めるつもりはないんだ
希望を 欲望を 衝動を 埋め尽くして
どこまでも 広がり続ける白の世界
いくつもの命を眠らせ 命の水を固め
この世を蹂躙し尽くす白の国
逃げられない 宿命でしかない
無慈悲な空が僕達を戒めるんだ
血の紅も 命の緑も 白がすべて
眠る人も 生まれる人も 白の洗礼
認めない 僕は認めたくない
この白の後に 春がやってくること
終わらない まだ繰り返すんだ
この白は 僕に生き続けろと訴える