あなたと別れた夜
私は空を見た
それは飛んでいた
それは輝いていた
私の夢じゃないのなら
私のもとに降りてきてほしい
私をもう一度彼のところに連れて行ってほしい
羽がほしいとは言わない
彼の心がほしい
あなたに乗って
彼のもとに飛んでゆきたい
その真っ白な身体に乗って―――
私の夢は私の夢になった
私を乗せて彼の目の前に降り立ちたい
もし私が鳥だったら
彼のもとに飛んでいけるのに
あなたに乗りたい
彼へと飛びたい
そしてもう一度・・・
私の前に降り立ってほしい
白く輝く翼を持った
月の前を軽やかに飛び去った
ペガサスよ