朝光     written by 蓉茜悠

夏の朝日に目を覚ます
健やかな風に靡く緑の音
七色に輝く朝露

いつものようにメールを確認する
動きのない携帯電話
心のつまる私
私の自惚れだったかもしれないけれど
私はあなたに何かを求めていた


あなただけのために
生きることが出来たならば
あなたは何を思うのでしょう

あなただけのために
輝こうとしても
あなたは私をわかってくれない

私の想いが足りないのかもしれないけれど
私はあなたのメールを待ち続けます


そして外に出る
いつもと違った道を散歩してみる
あなたのことを思いながら
朝の光に輝く
緑の生命を見ながら


もし出会えることが出来たら
私は気持ちを伝えられるのでしょうか
あなたは何を思うのでしょうか

もしここであなたに想いを言えたら
私はどう感じるのでしょう
あなたはなんと言うのでしょう

私はあなたを片想いでも思い続けます
私はあなたと出会えることを願いながらゆっくり歩いていきます


淡い希望を胸に
私はあなたを願った
あなたの想いは読めないように
私も想いを深く持っています

そして
目の前のグラスのレモンティーが朝日に虹色に透き通るのを見て
私は希望を見つける

この朝光に屠られたくないから

BGM:Royalcafe